15年前と現在の人材業界の比較[人材紹介業界編]

作成日2020.1.8

kiji005.jpg15年前と比べて現在の人材紹介業界はどう変わったのか?

 

事業所数や売上高などの数値については、毎年厚労省が発表している事業報告集計結果を見ればわかりますので、ここでは当社が長年携わってきて感じた変化について、述べたいと思います。

◆職業紹介事業報告集計結果はこちら◆ 

※本日現在の最新情報は平成28年版です。

 

 まず大きく変わった点。

1.人材紹介サービスが浸透

2004年当時はまだ「人材紹介会社って敷居が高そう」「人材紹介会社って優秀な人が利用するところ」などの理由で、登録をためらう方も多かったように思います。人材紹介=ヘッドハンティングのようなイメージが浸透していたのでしょう。

近年では転職時にエージェントに登録&相談することがスタンダードになってきています。実際に、有料職業紹介事業所を通じて転職した方の人数も、15年前の2倍近く増加しています。

 

転職時に人材紹介会社にも登録&相談してみるという風土はずいぶん定着してきたと言えそうです。

 

 2.システム化による業務の効率化 

15年前も業務管理システムはありましたが、現在は更に機能が充実しています。

他にもスケジュール調整、コミュニケーションツール、名刺管理などのアプリや採用管理システム、スカイプなどの面談ツール、求人データベース、求職者データベースの急成長、等、あらゆる業務でのシステム化が進みました。

 

 今では人材紹介コンサルタントとして活躍するには、このようなアプリやシステムを自由に使いこなせることも必須になりつつあります。

以前と比べ業務の効率化も随分進み、残業時間の削減にもつながっていると感じます。

 

3.大手総合型と中堅、特化型のすみわけが進む 

15年前は、極端に言うと大手VS中小連合に近い構造だったように思います。

もちろん、明確な特徴を強みにしている特化型の紹介会社もありましたが、現在は、そのすみ分けがより進んだ状況と言えると思います。

 

例えば、以前から業界や職種に特化している紹介会社はありましたが、最近はそれに加えて、分業制なのか一気通貫なのか、レイヤーは新卒なのか、若手なのか第2新卒なのか中堅なのかエグゼクティブなのか、キャリアカウンセリングに強みがあるのか求人数に強みがあるのか業界内での人脈に強みがあるのか、スピードがウリなのか、面接対策などの付加サービスに強みがあるのか、新卒でも文系なのか理系なのか体育会系なのか等々、各社の特徴がより明確になり、大手総合型との差別化がうまく進んできているように思います。 

 

これは顧客から見ても各社のサービス内容が分かりやすくなり、良い方向に進んでいると感じています。 

 

15年前と変わらない点ですが、 やはり紹介業界も派遣業界と同様 「年収の30〜35%が紹介手数料というビジネスモデルは15年前から変わっていない」 ということです。 

 

人材紹介業界は派遣業界とは対照的で典型的なフロー型ビジネスです。人の人生に大きな影響を及ぼす公共性の高いビジネスであるため、とてもやりがいのある仕事です。
そしてコンサルタントのモラルが問われる点は、今も昔も、そして今後も変わらない点です。

最後に今後の人材紹介業界の事について少し書いてみたいと思います。 意外に思われるかもしれませんが、 「若年層の人材紹介は、近い将来ネットに置き換わってゆく」 ということは15年前から言われていました。 が、15年経った今、若手の人材紹介マーケットは大変活況です。

 

AIの登場により今後数年でマーケットは変わっていく可能性があります。業務の効率化が進み、AIで代用できないサービスだけが残っていくのは人材紹介業界でも同じです。 それに加えて、口コミサイト、ダイレクトリクルーティング、 リファーラル、録画面接等、競合サービスも増えていくと予想します。

 

そのような時代の流れの中で自社の特徴は何なのか、どのステージで勝負していくのかをしっかり考えていくことがますます重要になってくるのではないかと思います。