こんにちは、リサーチャーのチーさんです。
2年ほど前に「ジョブホッパー」の記事を書いたのですが、そちらの閲覧状況を
見ると皆様の関心が高い様子が窺えます。
この2年で転職マーケットも大きく変化してますので、改めまして、
今回はもう少し内容を掘り下げながら、若者(Z世代)の傾向なども交えて書いていきたいと思います!
■欧米でジョブホッパーが活躍できる訳
欧米では「ジョブ型雇用」が主流で、個人のスキルや専門性が重視されるケースが多いです。
「ジョブ型雇用」とは、職務内容が明確に定義されており、その職務を遂行するために
必要なスキルをすでに持っている人材を外部から採用します。
そのため、企業側が入社後にゼロから手厚く教育するという意識は日本ほど強くありません。
このような背景から、欧米では、特定のスキルや経験がそのまま活かせるポジションであれば
ジョブホッパーが活躍できる可能性があります。特に、テック業界など変化の速い業界では、
ジョブホッピングは多様な経験の証とみなされる傾向が強いです。
キャリアアップや年収アップをしながらジョブホッピングしやすいのが理解できます。
(とはいえ実力主義なので常に結果を求められる厳しさがあります!)
■日本は「メンバーシップ雇用」?
対して日本は時間をかけて社員を育てる「メンバーシップ雇用」の文化が強いため、
当たり前ですが、企業側にとってはジョブホッパーを採用するデメリットが大きくなります。
ですが、人材業界の方なら感じていることだと思いますが、最近の若者(20代~30代)
においては、欧米の「ジョブ型雇用」に近い感覚で、積極的に転職を検討する傾向があります。
時代が変われば若者の価値観も変わっていくのは当然といえば当然なのですが、
上の世代からすると、特に採用に関わる仕事をしている人にとって、
そういった若者とのギャップに戸惑いを感じる人もいるのではないでしょうか。
また、若者は企業に対して高い期待を持っており、特に柔軟な働き方(ワークライフバランスなど)や
キャリア成長の機会、企業の社会的責任に注目しています。
Z世代の特性を理解し、彼らに合った環境や文化を提供することが、
企業にとっても競争力を高める重要な要素となっていると言えるでしょう。
■「ジョブ型雇用」は実力主義
一方で、若者が欧米の「ジョブ型雇用」に近い感覚で仕事がしたいということであれば、
企業が求めるパフォーマンスにきちんと応え続ける必要があることも理解しなければなりません。
上述のように、欧米で主流の「ジョブ型雇用」になればなるほど
実力主義の世界になるということですから、
必要なスキル・経験に見合ってないと判断された場合、雇用の安定はありません。
いずれの働き方においても、メリット・デメリットがあるのを考えたうえで、
ご自身に見合った転職をされることをおススメします。