相場より高い給与提示にご注意を。

この記事の担当者

渡辺友栄

【人材業界専門エージェント】株式会社インプレッション
コンサルタント 人材業界歴20年

こんにちは。

インプレッションの渡辺です。

ご存知の通り、転職市場において、現在は、かなりの売り手市場です。

これに伴い、企業が提示する給与金額も全体的に上がっています。

転職市場としては活況となり、良い事なのかもしれませんが、

その一方で、少し過熱しすぎではないかとも感じています。

転職する方は、高い給与で入社したのであれば、

入社後にそれに見合う成果を出さなければいけないという事を考える必要があります。

ベース給与が高くなればなるほど、企業の期待値は高くなりますし、

期待外れであれば、異動や担当替え、降格、減給、事業撤退などのリスクがあります。

ここ数年、短期離職の方が増えているのは、このあたりが一因になっているように思います。

 

▮人材業における給与相場

では、転職時の給与は、どのように考えればよいでしょうか?

給与には、業界毎の相場があります。

会社個別の状況は異なりますが、ビジネスモデルが決まっている

人材紹介、人材派遣業界は、おおよその目安があります。

 

<人材紹介業界>

人材紹介業界での転職の際の給与を考える場合、

会社毎の「還元率」「売上の作りやすさ」の2軸で考える必要があります。

一般的な一気通貫型の人材紹介業では、売り上げた粗利の金額のおおよそ3割程度が

固定給与も含めた報酬(還元率)となる会社が多いようです。

ここをベースに、

・会社のリソースが活用できるか(会社に求人・求職者のデータベースがある、募集の専門チームがあるなど)、

・担当領域の特性

などによる(売上の作りやすさ)を考えます。

会社のリソースが使えると売上は作りやすくなりますが、その分還元率は低くなります。

逆に求人・求職者の開拓は、自己人脈や自力で行うなど俗人性の高い程、還元率が高くなります。

また、売上を上げれば上げるほど還元率が高くなる報酬制度の会社もあります。

領域については、単価が高い領域程、結果として高い売上になります。

メンバークラスよりもハイクラス、業界的には今だとコンサル業界などが

単価が高い領域になります。

 

<人材派遣業界>

派遣業界は、概ねポジションにより異なります。

一般的には

メンバー:~550万

課長・係長:~700万

部長:~900万

役員:900万以上

大手の派遣会社は、全体的にこれより高めです。

その代わり大手企業は、中小企業よりも給与のピークが早く

40代を過ぎたころかポジション、給与が上がりにくくなり、

転職を希望する方が増えます。

ですが、同等かそれ以上で転職をしようとすると中小企業では

給与レンジが合わず、ここで苦労される方も多いようです。

また中小企業で創業時から長くいらっしゃった方は、

これまでの会社貢献の蓄積として、給与が高い場合がありますが、

転職市場の中では、求められるマネジメント規模と給与が見合わない場合もあります。

派遣業界での転職では、より大きな組織を動かしてきた方、

または強みのある方(専門領域や事業立上げなどの経験)が、

給与が出やすいようです。

 

バックオフィスの職種と異なり、成果が求められる営業職種の場合は、

入社時の給与提示額に拘り過ぎると、リスクになる可能性もあります。

入社後の事も考慮の上、オファーの承諾をご検討ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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